鬼に愛された女

「鬼は律儀な生き物だから、自分が鬼化した人しか連れ去らない。連れ去った後はお前みたいに自分の妻にしたり、兄弟にしたり、働かせたり、自分の子の嫁、夫にしたりと様々だ」


「なら、わたくしみたいになってる方がたくさんいるのですか?」


「あぁ。そういうことだ……他にはもうないか?」


難しい顔をしていると、白雲が月子の顔を覗きこむ


「ふぇ?」


つい間抜けな声を出す


「くっ、ハハハハッ」


「笑わないでくださいまし!」


けれど白雲の笑いは一向に止まなかった