鬼に愛された女



「……あの、白雲様」


「様なんてつけなくていい。普通に呼べ」


「様はなしなら……白(びゃく)、なんてどうですか?」


「は?」


「だって短くて呼びやすいから」


「……勝手にしろ。それで?聞きたいことって?」


「……今、都では鬼変化病が流行っています。人が鬼に変わってしまう病気です。安倍晴明様は鬼の仕業とおっしゃっています」


白雲にゆっくりと近づき、横に並ぶ月子


「ですが、なぜ人を鬼にするのかの理由と、どのようにして鬼にかえたのかがわかっていません。……一体、どういうことなんですか?」


真剣な眼差しで白雲に訴えた


彼はため息をついて呟く