鬼に愛された女

半ば半泣きで白銀髮の男を見上げた


「わるかった。お前の聞きたいことにちゃんと答えてやるから許せ」


困り果てた表情で月子をなだめると、月子は嬉しそうに泣き止む


「本当ですか!?ありがとうございます」


「あ、俺の名は白雲。白い雲と書いて白雲。おまえの名は神威から聞いてるから名乗る必要はない」


「そうですか。なんか変わった名ですね」


「そうか?鬼の間では普通だ。だが、そろそろお前もこんな感じの名に変わるぞ?」


「え?なぜです?」


「お前は鬼なんだぞ?人の時の名など捨てるのは当然だ」


白雲は欄干にもたれて月子にそう言う