鬼に愛された女

「ま、待ってくださいまし!」


慌てて白銀髮の男を呼ぶ

「なんだ。俺はお前の旦那と違って忙しいのだ」

うわっ、かなり不機嫌!

それにこの人の眉間のしわ、かなりかなり深いです!


「おい、誰のせいで深くなってるとおもってんだ?」


「……なんのことでしょう?」


なんでわかったの!?


不思議な人?です


「隠しても無駄だ。お前の心の声、俺には全部聞こえてる」


「……すみませんでした。ですがわたくし、一言お礼が言いたくて……。その、ありがとうございました」


「別に。……じゃ、俺行くから」