鬼に愛された女



「わたくしを殺す気ですか?」


「なに言ってるんだ。殺しはしない。俺の妻なのだから」


神威は月子の刻印に口付けをする


「わかった?」


「わ、わたくしは認めません!」


「て、言われても、もう月子はとっくに鬼になってるわけだし、人の世に住まうのは無理だ」


「なにをおっしゃってるのですか!わたくしは人です。鬼ではありません!」


「いいや。そなたは鬼だ。昔は人だったかもしれないが、その刻印が現れたということは、もう立派な鬼なのだ」


わたくしが鬼?まさか!

もし本当ならわたくしは鬼変化病にかかってたということ?


月子は信じられなくて一気に血の気が引いてしまった