「まずはじめに、俺の名は神威。鬼達の頭領。それからここは鬼が住まう森で、この屋敷は俺のだから月子なら好きに使ってもかまわない」


「あ、あのなぜわたくしは連れてこられたのですか?」


「決まってるじゃないか」


神威と名乗る殿方は、急にわたくしを押し倒した

「月子は俺の嫁だから」

「は?」


「そなたは今日から俺の嫁だ」


「なにを言っているのですか!わたくしは妖怪なんかの妻にはなりません」


何なんですかこの方は!

あって間もない方の妻などになれるわけありません!


しかも相手が妖怪だなんて……!