鬼に愛された女



「見せたい理由って、まさかこの呪いのことか?」


「うん。ある妖怪に呪いをかけられたの。京助でもこの呪いは消せないの?」


「悪いが俺には無理だ」

視線をそらして京助は悔しそうに言った


「そうですか。では京助、お願いがあります」


「なんだ?」


「わたくしに琥珀の呪いを移してください。それはできるはずです」


「美月!なにを言っているんだ!!」


美月の言葉に神威は反応し、美月の身体を自分の方に向けた


「琥珀が生きていくにはこれしかありません。わたくしはこの子の母親です。ですから、わたくしは自分の子を守ります」

「……なら俺が琥珀の呪いを引き受ける。俺は琥珀の父親だ」


「だけどわたくしがやります。……それにわたくし、もう長くはありません」


「は?なに言っているんだ美月。冗談は……」