鬼に愛された女



美月は突然の近江の登場に、びっくりして腰を抜かしてしまった


「姫様!?」


「す、すみません。なんか、びっくりしちゃって」


ハハッと笑うと、近江の手を借りて美月は立ち上がる


ごほんっと、咳払いをすると、神威は近江に言った


「……和んでいるところ悪いが近江。南を今すぐ医者に見せてきてくれ」

「わかりました」


頭を下げ、南に息があるかを確かめると、女とは思えない力で南を抱き上げて部屋を出て行った