鬼に愛された女



仕事部屋に近づくと、琥珀の笑い声が聞こえてきた


「琥珀!」


鋼に解放され、すぐさま琥珀の元に走り、抱き上げる


「琥珀様は無事ですね」

ふーと、息をついて安堵する鋼


それから美月の前に立って、美月の肩に手をおいて言った


「ここは危険です。白雲がいるかぎり何度も狙われる。もうこの森にはいられません。逃げなくては」


「でも神威様は……」


「これは頭領の命令です。このようなことがあったら、奥方様を逃がせとおっしゃっていました」

「神威様がそんなことを……!?」


そんな……


それでも逃げるなんて出来ません