鬼に愛された女



白雲が抜いた刀は、今までみたこともない刀だった


しかも、禍々しい妖気を発していた


「あなた、一体どこでその刀を!?」


「おまえには関係ない」

近江が白雲に問うが、白雲は冷たくあしらって相手にもしなかった


「……さっ、そこをどけ。本当におまえを斬るぞ」


徐々にこちらへと近づいてくる


「姫様。黙って聞いてください。私が合図したら、向こうへ逃げてください」


近江は小さな声で美月に今考えていることを伝えた


「そんなっ!近江を置いて逃げれません!」


首を左右に振るが、近江は断固と首を縦に振らない