鬼に愛された女



「……美月!」


「え?」


俺は美月のもとまで駆け寄った


あいつの言ったことはやはり嘘だ


美月はなにも変わっていない


喜びを秘めて美月の前に立つが、すぐに絶望という言葉が白雲に突き刺さる


昌明が言ったとおりに、美月は赤子を抱いていた

しかも、赤子の瞳は憎らしい父親似だった


白雲は赤子を見た瞬間に、白雲の中で何かが切れた