鬼に愛された女



「困ったお父様ね、琥珀?」


ゆっくりと腕を動かして琥珀をあやす


ずっと、この幸せが続いたらいいな


「琥珀、あなたが生まれてきてくれて、わたくしもお父様も嬉しいのよ」

琥珀のなめらかな頬を美月が撫でる


「……美月!」


「え?」


名を呼ばれて振り返ると、白雲が息を切らしてこちらに向かってきた