鬼に愛された女



「少しだけだから……」

「……少しだけですよ」

美月はおとなしくし、神威に抱きしめることを許した


……落ち着く


暖かいです


美月はそっと神威の胸に背中を預けてみた


そうすれば、神威が美月の肩から顔を出して琥珀の顔を覗き込む


「落ち着いたみたいだな」


「そうですね。あの神威様、先ほど南さんが来て教えてくださったのですが、神威様は昔は髪がくるくるしていたと」


くすっと笑うと、美月は振り返って神威の反応を伺う