「ふふっ。神威が憎いか?白雲、私がそなたの力になってあげよう」 白雲の肩に手を乗せて耳元で囁く 「憎いのだろう?邪魔な神威を殺せば奥方殿はそなたのものになるぞ」 「……俺は……」 震える手で白雲は頭を押さえる いつの日か育ってしまった心の闇が白雲を蝕んでいく 「俺は……」 白雲の口が動いた かすれた声で白雲は言った