鬼に愛された女



「そうだよ。私は先のことがわかる。相手の目を見たらすぐにね」


そう言うと、昌明は立ち上がって白雲のもとまで歩き、正面に立った


「そなたの未来も私には見えた……知りたいか?」


「興味ない」


白雲は昌明の心をこっそり読んでいた


喜び、期待の気持ちでいっぱい


人を壊すことに快感を得ているようだった


「そんなことを言うな。結構大事な話だ。なぁ、そなたは頭領の妻に惚れているのだろう?心を読ませてもらったから知っている」


「だからなんだ?」


それが未来と何の関係があるというのか


くだらない