鬼に愛された女



「鳥妖怪たちの頭領よ?ただ少しまわりと違った能力を受け継いだね。……もちろんあなたと同じ能力よ」


「同じ……」


「それだけではないよ。私はもう一つ能力を持っている」


「なに?なら4つも能力があるというのか!?」

思わず立ち上がる白雲


そんな白雲の姿を見て昌明は嬉しそうに微笑む


「まさか。私には鳥妖怪としての能力は1つもない」


「……なら、もう1つの能力は何なんだ?」


昌明はしゃくで自分の口を叩いて白雲の問いに答えた


「予知、だよ」


「予知?」


先のことがわかるってことか?