鬼に愛された女



白雲は驚きを隠せなかった


先代は勇ましくて頼もしい男だった


しかし、今の頭首は女のように着飾った、軟弱な姿の男


「はじめまして、白雲と申します」


「どうも。さ、客人に茶でも出さないか」


しゃくで床を叩いて女房にそう言い放つ


「も、申し訳ございません」


慌てて出て行く女房を見て、昌明は舌打ちをする

「使えないやつだ。……それで?何のようかな?」


「我が頭領が昌弘様に文をと」