鬼に愛された女



やっと美月の部屋に着くと、鋼が立っていた


「鋼、なんでここに?」

「……頭領からの命令だ」


「で、美月は?」


「体調があまり優れないらしいから、昨日から寝ておられる」


「本当か?」


睨みをきかせて尋ねるが、鋼は眉一つ動かさずに、そう応えた


「あっ、そう。じゃ、俺はもう行く」


鋼の心の中を読みたいが、なぜか読むことが出来ない


特殊能力せいだろうが、あいにく鋼の能力は知らない