鬼に愛された女



「……頭領、自重してください」


「わっ!鋼様、いつからそこにいたのですか!?」


神威を突き飛ばして鋼を見た


後ろには近江もいた


かなりあきれた顔をしていた


突き飛ばされた神威は頭をさすりながら起き上がると、


「痛っ。鋼、美月を驚かすな」


「申し訳ございません。……それで頭領、何用ですか?」


「……じつはな、美月が懐妊した。それで白雲をしばらく屋敷から遠ざけたいのだが、なにかいい方法はないか?」


「……奥方様、懐妊おめでとうございます」


「あ、ありがとうございます」


急に祝いの言葉をいわれ、慌てて美月は頭を下げた

「おい。あまり美月を見るな。それで、いい方法はないのか?」


「頭領。なら、華鳥(かちょう)家に挨拶状でも出したらどうですか?」

鋼の後ろに座っていた近江が提案してきた