鬼に愛された女



御簾の向こう側に神威が立っていた


急いで美月も起き上がり、座り直した


「美月、誰かいるのか?」


御簾をずらして神威が入ってきた


美月を見て一瞬笑顔を見せるが、白雲に気づくと、暗い表情になってしまった


「なんで、白雲がここにいるんだ?」


「誤解するな。挨拶にきただけだ」


立ち上がり、神威の元まで歩いて行く


一度神威の前で立ち止まり、何やら呟くと、出て行ってしまった


「……美月」


「……な、なんですか?」


神威はすばやく美月の前に行き、ふわりと美月の身体を押し倒す


「俺は前からなんて言っていたかな?」








そうして美月は今にいたるのだった