「ほら、白雲もなんか言ってよ」


自信の肩で白雲の肩を小突いて催促させる


「……奥方様、よろしくお願いします」


「はい。よろしくお願いします」


白雲が頭を下げると、美月も頭を下げてあいさつした


「南、悪いがしばらく席を外してくれないか?奥方様に、神威のことで話したいことがあるんだ」

「あっ……いえ。なんでもありません。失礼します」


南はなにかを言い掛けたが、何も話すことなく出て行ってしまった


「なんのつもりですか?」


「なにが?」


「白雲、あなたはわたくしに神威様のことで話があるわけではないのでしょ?」



ふっと、笑うと、頬杖をついて美月を凝視する