鬼に愛された女



でも、やめた方がいいのかもしれませんね


南さんの前で白と呼んだら、きっと勘違いされるだろうし


「わかりました。今日からはあまり親しく呼ばないようにします」


「そうそう。てか、神威以外にこの屋敷に男なんていたか?」


頭を傾けて考える南に、すっと、手をあげて美月が答える


「わたくしの女房の兄の鋼様と、白。それから門番に5人ってとこです」

「美月!また白雲様を白って呼んでいる!」


美玲の指摘にとっさに口を手で覆う


うそ……どうしょう


「あの、これは……」


「美月、白雲と仲、良いの?」


腕の力が強くなる


――逃げられない