鬼に愛された女



「南、美月から離れろ」

「なによ。私から美月を奪おっての?」


南から穏やかな雰囲気が吹っ飛び、急に冷たい視線で神威を見上げる


「南さん、落ち着いてくださいまし」


「なにしてんだ?お前ら」


喧嘩になる前に止めに入ろうとする美月の後ろから、別の、聞き慣れた声が響く


「白!」


振り向くと、相変わらず不機嫌な顔をしている白雲が立っていた


「なんだ。南来てたんだ」


「白雲……。久しぶりね」


なぜた?急に気まずい空気が……


どうしたものかと考えている神威に、美月が耳打ちをしてきた