知っている。だってここは…… 「桜ノ屋敷。なぜわたくしをこちらにつれてきたのですか?」 都の隅にある、そう広くない屋敷 無駄な雑草のない、綺麗な屋敷 「まずは中に入らないか?人も住んでいなさそうだしな」 美月はコクリと頷くと、神威は美月を抱き上げる 「そうだ鋼、悪いが屋敷を空けてることを鬼神院と白雲に伝えるのを忘れたから伝えてきてくれないか?」 「わかりました」 一礼し、鋼の姿が一瞬にして消えた 「近江は夕餉のしたくを頼む」 「はい。かしこまりました」