「違うのだ美月!早く帰ってきてくれてとても嬉しいぞ!なんなら白雲を呼んで確かめても……や、それは駄目だな。美月の顔を見せることになる」


あたふたとしている神威を見た美月は、神威の頭を優しく撫でる


「冗談です。意地悪をしてすみません」


「う、嘘なき……だったのか?」


笑って返事をする美月


どうやら俺はかなり美月に弱いな


鬼の頂点に立つ俺が、1人の女にこんなにも必死になって……


「美月」


「なんですか?」


「愛しているよ」


「……わたくしも愛しております」