ふと、美月と初めて会った日のことを思い出す


美月を抱いてかなりたつ

だが、美月はまだ会った時のことをあまり思い出していない


内側から封印を解いたはずだが、別に美月に記憶を封印した者の力はかなり強いらしい


「どうすれば全部思い出すんだ?」


「なにを思い出すのですですか?」


「美月!?」


ひょっこりと顔をだした美月に神威は驚いた


帰ってくるにはまだ時間がある


だが美月はこうしている

「ただいま戻りました」

「今日は早くないか?」

「神威様が気になって帰ってきました。……神威様はわたくしが帰ってきてほしくなかったのですか?」


顔を手で覆って、泣いている美月をみた神威は、必死になって誤解を解く