鬼に愛された女



「いったい何のつもりなの?馬鹿にするなら早くしなさいよ!」


出された茶を払い、美月を睨みつける


だが美月は表情を変えることなく、穏やかに微笑んだまま


「わたくしはあなたを馬鹿にしたくて呼んだわけではありません」


「なら何で呼んだのよ。なに?哀れんでるつもりなのかしら?」


「そんなつもりでもありません。わたくしはあなたに言わなくてはいけないことがあるからお呼びしました」


美月は美玲の目の前に座り、真面目な表情に変わった


「わたくしはあなたの言うように、鬼化した元人です。ですが、わたくしは神威様が選んでいただいた妻です。あなたが何と思おうと、わたくしは神威様の妻の座を譲るつもりはありません」


真っすぐな目


勝てるはずがなかったんだ


こんなにも真っすぐな目をした女にあたくしは勝てない