鬼に愛された女



「姫様が来ました」


控えていた女房が声をかけてきた


「お久しぶりぶりです鬼堂さん」


憎たらしい女が笑顔で入ってきた


今朝頭領とこの女がついに結婚した話を聞いた


きっとその事を話して小馬鹿にするつもりなんだ

そんなふうに考えていると、突然この女は頭をさげた


「昨日は名を名乗れず、申し訳ございませんでした。わたくしの名は美月と申します」


ニコリと微笑み、あたくしに茶をすすめてきた