鬼に愛された女



美月が恥ずかしがるのは無理もない


昨日の夜に神威とついに愛を交わしてしまったということを、みなが知ってしまったからだ


「どうした美月。なぜ泣く?」


「なんでも、ひっく。ありませんわ。改めて人と妖怪が全く違うことを知りました」


今だに頭の上に疑問符を浮かべる神威に美月はそう言った


「よくはわからんが、これから頑張っていこうな」


「は、はい。よろしくお願いします」


手をついて頭をさげる


顔を上げれば神威が美月の頭を優しくなでる


「そうだ美月、あいつを屋敷に呼んだと近江から聞いたんだが」


「はい。呼びました。……どうしてもあの人には言わなくてはいけないことがありますから」


ちゃんと言うんだ……


言って、わかってもらうんだ