鬼に愛された女






「姫様の具合はどうなんだ?大丈夫なのか?」


「もう大丈夫ですよ」


近江が心配そうに昨日の医師に尋ね、大丈夫だということを聞くと、すっかり安心した顔をする


じつは、昼になると、美月はまたあの医師から診察されていた


「今日はもう動いてもかまわないわ。でも、無理は厳禁だから!いいですね」


「わ、わかりました」


医師の気合いに負け、何度も頷く美月


「では自分はこれで。あ、そうでした。頭領、そして姫様。結婚おめでとうございます」


律儀に頭をさげると、美月ではなく、となりに座っている神威がはやく礼を言った


「あぁ、ありがとう」


では。と、言って、医師は直ぐに部屋を退出した

「姫様。近江からも祝いの言葉を言わせてください。結婚おめでとうございます」


「ありがとう近江。それからすまないが、少しの間だけ妻と二人きりにさせてくれないか」


「わかりました。失礼します」


神威は近江を見送ると、美月の方に体を向けた