鬼に愛された女



「顔色はあまりよろしくはないけれど、もう大丈夫ですよ」


随分と若い女の医師が、美月の診察をしていた


顔色をうかがうと、症状を美月に述べる


「血を多く吸われて急に動いたから、貧血を起こしたんでしょう。今日は安静にしてくださいね」


一度頭を下げると、近江に何か告げ、静かに出て行った


「では姫様。ゆっくりとお休みください」


そうして近江も追うように出て行ってしまった