鬼に愛された女



ふらふらな足取りのまま、やっとの思いで神威の私室に着いた


聞かなきゃ……


「あ、あの。かむ……」

名を呼ぼうとすると、部屋の中で大きな音がした

「神威様!?大丈夫で……」


神威の私室に入った美月だが、ここまで来てしまったことに深く後悔した









神威と美玲が口づけをかわしていた姿が、目に入ったからだ