「あなたが頭領が選んだ女なの?はっ、なによ。鬼化した人じゃない。しかも、そんなに美人じゃないし」


鼻で笑うと、美人という単語を強調させて言った

「あたくしの名は鬼堂美玲(きどう みれい)。頭領の恋人よ。で、あなたの名は何というの?」

「姫様!名乗る必要はありません。あなたは一体何様のつもりですか?姫様の前で堂々とよく恋人と言えた者ですね!」


誰か!と、近江が叫ぶと、すぐに鋼が駆け寄ってきた