鬼に愛された女



「仕事はどうだ?終わったのか?」


かなり機嫌のいい神威が、たくさんの書物を抱えて白雲の前に現れた


「まだ終わらん。お前は終わったのか?」


「ん?あぁ終わったぞ〜」


ほらっと、言い、白雲の前に持っていたものを全部落とす


「……よし。なら次はこれだ」


「まだあるのか!?俺は忙しいんだぞ!」


「俺はお前の二倍忙しいんだがな。それにお前の忙しいはあれだろう?奥方をほかの男に取られないように見張ることだろう?」


「……」


どうやら図星のようだ


上機嫌の顔が一気に不機嫌に変わった