ありえない彼氏

「由香の家は一階が喫茶店になっててちょうどいいし、なにより学年5位に毎回入る由香に勉強教えてもらえる。」


「おぉ!」と声をあげる斉藤くん。


「しかも由香は製菓部だからおいしいお菓子を作ってくれるかもしれない。」



そこまで言うと、早速斉藤くんが「さんせーい」と声をあげた。


「由香たちは?」


くるっと私と翔太を見る佳織。


「私は全然いいよ。」


いっぱいいたら楽しそうだしね。


そう思い、返事をすると同時に、抱きしめる腕に少し力が入った。



(……翔太?)