【短編】キスからはじまる

気づいたら私は泣いていた


ずっと待っていた言葉を今日聞けた


私ね、本当に好きだよ

「愛美、好きだよ。愛してる」

「私も……その、愛して…」


――愛してる

そう言うとしたら、貴嶋君の唇によって言葉が続かない


「ふわっ……んっ///」

貴嶋君のキスはすごく優しいかったのに、だんだん激しくなる


苦しくなって口を開けると


ぬるっとした暖かい舌が
私の口の中に侵入する