lacrimosa








「うるさい!」

『死ぬよ?リュカ、』

「お前に復讐した結果死ぬなら本望だよ…」



(…馬鹿だね、馬鹿だよ、リュカ)



そんなのちっとも復讐になんかならないじゃないか。




『そっか。それなら残念だね。ここまでだ、リュカ』

「…あぁ」

『君は僕に勝てないよ』


リュカは目をかっと見開いて、手中の石に念じた。

―――この最悪な天使をこの世から葬り去ってくれ、と。












―――ピカ!

眩い閃光と共に全てが闇に包まれた。

目を開けていてもリュカは何も見ることができなかった。


(…なんだ。なんなんだ)












「――――………、」