すると不機嫌丸出しの表情の舜があたしの目の前でストップしていた。



「何すんだよ」


「…え…や、あの…」


「キスしたくないってか」



それだけ言うと舜はあっさりと
あたしから離れて皆が隠れてる場所に向かおうとしていた。



って、ていうか!

何で皆隠れてんの?!

もしかして………

気を遣ってくれたのかも。



そんなことにはとっくに気付いてる舜は、こっちを振り返ることなく進んでいく。



でも、あたしはその背中にぎゅっと抱き付いた。


あたしが抱きつくと

まるで舜は、あたしがこうすることを分かっていたかのように意味ありげに笑って振り返った。



あたしはその隙を狙って、背伸びをして舜にキスをした。



……あ。

やっちゃった。

これは、やっちゃったぞ。



「最後にこれかよ。帰ってきた時楽しみにしとけよ」



そう耳に囁かれ


ホームにもう電車が到着していたなんて知らずにいたあたしに



舜は優しくキスし、最後の最後に強く抱き締めてくれて………すぐに離れてしまった。



「じゃあな。クリスマスは帰ってくるから」



それだけ言って、発車寸前の電車に乗り舜は行ってしまった。



それと同時に

我慢してた涙も溢れ出た。



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