キミニアイヲ.

「でもね!申し訳ないけど…
あたしの方が一足先にダーリンが出来ちゃうかも♪」


「えぇッ!?」


突然の発表に、今度は莉子が食い付く。



「そうなんですか!?」


「そうなの!愛莉の話は信じられなかったけど、本当に来るモンなのね~」



──え?てことは……



「もしかして…相手はお客さん?」


莉子がコソッと言うと、雪音は人差し指を立てて口に当てウインクをする。



「そう、あたしにも指名が来たのよ~!大好物の年下イケメンくんから♪」


「ほ…ホントに!?」



莉子は更に驚いた。


デリヘルに来る若いイケメンなんて、楓の他にはいないだろうと思っていたから。