キミニアイヲ.

「なによ、社長…風邪ひいたの?」


雪音が気の毒そうな顔をして聞くと、社長は咳をしながら「おぅ…バカじゃねぇからな」と言った。



「大丈夫?早く帰って休んでくださいよ」



その一言に、社長と雪音の視線が莉子に集まる。



「……え??」


社長もさっきの雪音と同じような顔をして、ぽかーんと口を開けて固まっている。


何か変なことを言っただろうか?



「愛莉、お前……
俺がやったストラップの効果があったのか!?」


「「はぁっ??」」



真面目な顔をして言う社長に、莉子と雪音のマヌケな声が重なった。



意味が分からない。

何故今ストラップの話が出てくるのだろうか?