キミニアイヲ.

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「雪音ただいま戻りましたぁ〜♪」

「お疲れさま〜」



一仕事終えて勢いよく事務所のドアを開ける雪音は、いつもに増してテンションが高い。


ソファーで出番までくつろいでいた莉子は、雪音を見ると


「おかえり、雪音さん」

と、笑顔で言った。



すると雪音は驚いた様子で、あんぐり口を開けて莉子の前に駆け寄る。



「あ…愛莉……!」


「えッ!?…何?」


雪音の不可思議な様子に、莉子も驚いて眉をひそめる。



「ごほッ!げほごほッ」


そこへ大胆な咳をしながらやってくる社長。



「おほッ…ご苦労さん二人とも…」


鼻をズルズルすすりながら、さも具合が悪そうに猫背になって二人の前を通り過ぎる。