キミニアイヲ.

「大丈夫です!いくら可愛くて美人な子でも、オレは人のモノには手を出さない主義ですから」



瞬哉はそう言うと、楓に向かって不敵な笑みを浮かべる。



「もう女の子泣かせちゃダメですよ?」



その言葉に楓はピクッと反応して、

「…お前に言われたくないね」


と、冷たい視線を送った。



「…そんなに女の子泣かせてきたの?」



バツが悪そうにそそくさと仕事に戻った瞬哉を見ながら、莉子は楓に聞いてみた。


楓はジンライムを飲みながら、相変わらず余裕な笑みを見せる。



「言ったじゃん?散々悪いことやってきたって」


「あー…そうだったね」


「アイツも人のこと言えないけどな。俺といつもつるんでたし」