キミニアイヲ.

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街中では、早くも“Merry Curistmas”の文字が目につくようになった11月の初め。

その日は突然訪れた。



「愛莉ちゃん、指名入ったわよ」


「今から!?うわ~タイミング悪…」



もうすぐ上がりの時間。


このまま指名が入らなければ帰ろうと思ってたのに…

誰よ!こんな時間に指名なんてしてくるのは!?

と、心の中で悪態をつく。



「松永さんって人なんだけど…」


「……へッ!!??」



──ま、松永さん!?

ってあの松永さんだよね!?



「行きます!もちろん!」



莉子は素早くメイクを直して、前と同じ駅前ロータリーへと向かった。