キミニアイヲ.

「子供が…出来たんだってな」


「──っ…!」



そう、父親はまだ何も知らないのだ。


莉子は胸がズキンと痛むのを感じながら、また俯いた。



「これは莉子が使ってたものなんだが…産まれたらこれで遊んでやるといい」



紙袋の中には、どこかにしまってあったらしい、見覚えのあるおもちゃがたくさん入れられていた。


その中に、少し色褪せた写真が一枚。



「……これ……」



その写真に写っているのは父と母、そして母の腕に抱かれている産まれて間もない莉子。


二人とも幸せそうに笑っていた。



「子供が出来たっていうから、久々に昔の物を引っ張り出してみたらそれも出てきてな」



父親は少し気恥ずかしそうに頭を掻く。