それを見た瞬間、莉子は狐につままれたような気持ちになった。
「えっ──?なん…で…?」
目に飛び込んできたのは
“婚姻届”の文字。
楓の方には全て記入してあり、印鑑も押されている。
そして、承認の欄には父親のサインがしてあった。
「この間…松永くんが家にやってきてな。これにサインしてくれと頼まれたんだ」
「……楓が…!?」
莉子が二回目の検診に行った後、雪音とランチを食べている間に楓が向かったのは莉子の実家だった。
戸籍謄本の住所をナビに登録して、父親に結婚の証人になってもらうために婚姻届を持って行ったのだ。
「えっ──?なん…で…?」
目に飛び込んできたのは
“婚姻届”の文字。
楓の方には全て記入してあり、印鑑も押されている。
そして、承認の欄には父親のサインがしてあった。
「この間…松永くんが家にやってきてな。これにサインしてくれと頼まれたんだ」
「……楓が…!?」
莉子が二回目の検診に行った後、雪音とランチを食べている間に楓が向かったのは莉子の実家だった。
戸籍謄本の住所をナビに登録して、父親に結婚の証人になってもらうために婚姻届を持って行ったのだ。



