キミニアイヲ.

「何…してるの!?何しに来たのよ!?」



嫌悪感を剥き出しにして莉子は叫んだ。

どうしてここが分かったのだろう?



──まさか、またお金を…!?


怒りと憎悪が沸々と沸き上がってくる。



「……久しぶりだな、莉子」



そう言う父親は、なんだかぎこちない。



「やめて…来ないでよ!」



近づいてこようとする父親に、莉子は身構えて言った。


すると、父親は気まずそうに俯いて一枚の紙切れを差し出してくる。



「…今日はこれを渡しに来たんだ」


「──え?」



父親の意外な行動に、莉子は戸惑い、怪しく思いながらもその紙を受け取った。