『何かあったら遠慮しないですぐ連絡しなさいよ』
と言い残して、雪音と瞬哉は去っていった。
一人になると、どうしようもなく寂しくて不安で。
面会は出来なくても、やっぱり病院に泊まった方が良かったかな…とほんの少し思ったりもした。
「でも…まだ家族じゃないし…」
自嘲気味にぽつりと呟く。
そのことだけが、莉子の心の奥で引っ掛かっていた。
母子手帳を受け取りに行った時、ついでに婚姻届と戸籍謄本も貰ってきていた。
それなのに、楓は婚姻届をどこかにしまったまま一向に渡してはくれなかった。
焦ることはないと思って問いただしたりはしなかったが、今になると早く出しておけばよかったと思ってしまう。
と言い残して、雪音と瞬哉は去っていった。
一人になると、どうしようもなく寂しくて不安で。
面会は出来なくても、やっぱり病院に泊まった方が良かったかな…とほんの少し思ったりもした。
「でも…まだ家族じゃないし…」
自嘲気味にぽつりと呟く。
そのことだけが、莉子の心の奥で引っ掛かっていた。
母子手帳を受け取りに行った時、ついでに婚姻届と戸籍謄本も貰ってきていた。
それなのに、楓は婚姻届をどこかにしまったまま一向に渡してはくれなかった。
焦ることはないと思って問いただしたりはしなかったが、今になると早く出しておけばよかったと思ってしまう。



