男が両手で握るそれは、鋭く尖ったナイフ。
男の目には、もう毅しか映っていない。
「……殺れよ」
殺伐とした空気の中、低く呟く声が聞こえ楓が振り返ると、毅は覇気のない顔で笑っていた。
「俺を殺してくれ……」
「──!!」
“紅葉のもとへ逝きたいんだ”
楓にはそんな毅の心の声が聞こえた気がした。
「お前だけは絶対に許さない!!!」
狂気じみた叫び声を上げながら、男は毅に向かっていく。
そんな中でも、毅は今まで見たことがないような穏やかな顔でその時を待っている。
「──やめろ!!」
楓は無意識のうちに体が動いていた。
男の目には、もう毅しか映っていない。
「……殺れよ」
殺伐とした空気の中、低く呟く声が聞こえ楓が振り返ると、毅は覇気のない顔で笑っていた。
「俺を殺してくれ……」
「──!!」
“紅葉のもとへ逝きたいんだ”
楓にはそんな毅の心の声が聞こえた気がした。
「お前だけは絶対に許さない!!!」
狂気じみた叫び声を上げながら、男は毅に向かっていく。
そんな中でも、毅は今まで見たことがないような穏やかな顔でその時を待っている。
「──やめろ!!」
楓は無意識のうちに体が動いていた。



