キミニアイヲ.

一樹の娘は重い病気を患っていて、手術のためには多額の金が必要だった。


その金を毅から借りて娘の手術を行い、無事成功したのだが……



「その後一樹はリストラにあって借金で首が回らなくなった。

そこでお前が言ったんだろう?『一樹の臓器を買ってやる』って…!」



男の目から、一粒の涙がツゥっと流れる。



「一樹は精神的に追い詰められて自殺した……

暴力団と関わっていたことを知ったのはその後だ。俺は自分で調べて、ここに行き着いたんだ」



男は憎悪に満ちた瞳で毅を睨み付ける。



「お前のその一言が…!あいつを死に追いやったんだよ!!」



楓は複雑な心境でその男を見ていた。


まるで、以前の毅を見ているかのようだ──