キミニアイヲ.

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莉子が検診をしている頃、楓は毅の組事務所に来ていた。


毅の部屋へ入ると、黒いイスにどっしりと座って煙草を吸っている毅がいる。



「……兄貴」


「………」



声を掛けるが反応はない。


あのクリスマスイブ以来、毅は以前にも増して無口になった。


あの冷酷で残忍な威圧感も全く感じられず、魂が抜けてしまったかのような姿はまるで別人だ。


それでも、薬物の取引や密売を辞めることはなかったのだが。



毅の相変わらずの様子に、楓は小さく諦めにも似たため息をつき、仕方なく用件を話し始めた。